先日の記事でmicro SIMカードをNexus Sで使おうとしてNexus SのSIMカードスロットを破損してしまったという例をご紹介しました。
「携帯端末のmicro SIM→SIMアダプタによるSIMスロットの破損及び修理例- 例:Google Nexus S (写真多数あり)」
破損の原因はmicroSIMカードアダプタ。「だったらmicroSIMカードアダプタを使わなければ破損しないのでは?」と思ったあなた。
その通りです。
microSIMカードアダプタはmicroSIMの端子部とSIMスロットの端子部をあわせるためのスペーサーです。アダプタを使わずともmicroSIMがSIMスロットの端子にさえ合えばいいのです。早速やってみます。
写真は先日修理したGoogle Nexus SのSIMスロットです。写真のSIMスロットはNexus S純正SIMスロットではありませんが、これから行うことは純正のSIMスロットでもできます。
赤い丸で囲んだ部分がmicroSIMの端子部と端末の端子部です。ここにつながればいいのです。
横幅の位置、奥行きの位置をこれで確認します。
場所的にこんなものでしょうか。早速その場所に入れてみました。
このままでも使えますが、何かの衝撃で位置がずれてしまう場合があります。
というわけで、セロハンテープで止めてみました。手元にセロハンテープが無かったので、スターバックスの紙コップ用のシールを分けてもらいました。早速ちゃちゃっと貼ってみます。
ちょっと長すぎたので端っこは切らずに折って短くしました。
これでSIMカード、ズレません。
注意点1: SIMスロットの右側、写真の上部にある二つの端子にシールをかからないようにしてください。
この端子はバッテリカバーに仕込まれたアンテナの接点です。
注意点2: 使用するテープは薄くてぼろぼろになりにくいものをお薦めします。
そのままバッテリ入れます。
電源をオンしました。
microSIMカード、認識されて電波をつかんでいます。
さて、問題のmicro SIMカードをSIMスロットから取る方法です。
microSIMカードを指でつまもうとしてまた変なところに力がかかって破損したのでは元も子もありません。力をかけずにスッと取れる方法を書いてみます。
1 – まずはテープをはずします。
2 – そのはずしたテープを写真にあるようにmicroSIMカードの端にくっつけます。
3 – microSIMを触らずにテープをそのまま右に引っ張ります。
これで力もかけずにスッと取れます。
– microSIMカードアダプタやSIMカードが携帯電話の中に引っかかってしまった場合、強く引っ張ることはご法度です。まずは何にどのように引っかかっているのか確認が必要です。
– イライラしたりあわてたりするのは禁物です。落ち着いて原因を探してください。
– ほとんどの場合、原因はSIMがSIMスロットに引っかかってしまっているということです。
その場合、適度の方さの「スキマゲージ」のリーフをSIMスロットの幅に切り、SIMカードとSIMスロットの間に差し込むと取れる場合があります。
ただ、気をつけないと金属なので端末本体に傷が付く場合があるので注意が必要です。
スキマゲージの薄いのはハサミで切れますが切った後は切り口を軽く紙やすりなどで角を落とすことを強くお薦めします。
なお上記の内容すべて、買物隊が独自に行っていることでこの方法を推奨しているわけではありません。ご自分の責任において行ってください。
買物隊記事
– Galaxy TabなどのスライドインSIMスロットでmicro SIMを使う方法
– iPhone 3GSなどトレータイプSIMスロットでmicro SIMを使う方法