香港の携帯電話業界、再編が着実に進んでいるようです。今回のニュースは香港最大手通信事業者のPCCWのお話。
香港PCCW[会長:李沢楷(リチャード・リー)]のシンガポールのパシフィック・センチュリー・リージョナル・デベロップメント(PCRD)と中国網通(チャイナ・ネットコム)による株式非公開化計画は4月6日に高等法院でOKが出た模様。ただ、これは最終決定ではなく証券先物委員会(SFC)が来週の木曜日に上告予定
流れがちょっと見えにくいで整理してみます。
– 2006年、オーストラリアのマッコーリー銀行(Macquarie Bank)とTPGニューブリッジ(TPG Newbridge)にPCCWを売却しようとしたが大型投資家参入(うわさでは後ろに中央政府がいるといわれている・・・)で通信事業の売却に失敗
– 2008年11月
株会社パシフィック・センチュリー・リージョナル・デベロップメント(PCRD) / 中国網通(チャイナ・ネットコム)による私有化計画発表
ちなみに、香港PCCWの会長は李沢楷(リチャード・リー)。PCRDの筆頭株主も李沢楷(リチャード・リー)
Hutchisonの『3』はお父さんの李嘉誠(リー・ジアチェン)の子会社
– 2009年2月4日
臨時株主総会で私有化計画承認。賛成票の買収疑惑で証券先物委員会(SFC)が調査開始
(総会前の2カ月の間にPCCW株1000株を保有する『一口株主』が数百人出現し、うち100人以上の名義が保険会社フォルティス・アジアの保険外交員の名前と一致しているらしい。)
– 2009年2月24日
私有化(株式非公開化)計画に盛り込まれている減資計画について24日高等法院でヒアリング
高等法院が証券先物委員会(SFC)の介入することを認め、4月1日~2日にかけて再度ヒアリングを行うことを決定
– 2009年3月8日
李会長が賛成票の買収疑惑について、疑惑を否定する声明を発表。
– 2009年4月6日
高等法院で今回の私有化を認める判決を下す。
– 2009年4月16日
証券先物委員会(SFC)が上告(予定)
という感じになるようです。