山根さんのサイトでもすでに書いていますが、イギリスのO2とオーストラリアのTelstraがi-mode端末を7月末で販売中止にすることになりました。
「海外にはi-modeもないの?」という方がいらっしゃるらしいですが、海外にはWAPというものがあった。しかもキャリアー制限なし。(i-modeサイトにソフトバンクの携帯電話でアクセスするようなもの。結局、I-mode用のサイト、ソフトバンク用のサイトなど、そういう分かれ方していなく全部ひとつ。)
i-modeをイギリスで始めるときは宣伝がすごかった。田舎でも高速道路近くの巨大広告はi-mode。街中でもあちこちでi-modeの広告。ちょうどその頃、新しい携帯電話を買うべくO2に行った時にお店の人に「こちらは新しいI-modeというサービスがついてます」とI-modeボタンのついた端末を見せてくれた。
でも、ソニーエリクソンとかノキアとかモトローラとかに比べて非常に見劣りしていた記憶がある。しかもSIMロックされててそこらへんのお店でアンロック出来ないモデルだったのでそのまま”sorry—. next time–“。
Telegeographyの記事のタイトルが
「O2: got iPhone, dumps i-mode」「O2が iPhoneゲット, i-mode 廃棄」
となるのはやっぱしょうがないわなぁ。
実質的な数字で言うと10,000,000英国ポンド、今のレートの日本円にして約2,497,000,000円、24.97億円かけて集まった実質的なユーザーは約26万人のみ。(The ガーディアンによると約25万人)
結局割りにあわないということですな。
とりあえず、サービス自体はすでに持っている方のために後2年は提供するそうです。で、i-modeに力と時間をかけるより、iPhoneにもっと力と時間をさくそうです。
Forbesの記事からの転用
Technology research firm Ovum said the growing popularity of flat-rate tariffs for unlimited mobile internet access effectively spelled the end of the i-mode business model.
「テクノロジーリサーチ社のOvumによると、『I-modeのようなビジネスの方法はもう終わりという事が定額の無制限インターネットアクセスサービス契約の人気集中・契約数上昇によって実証されたようなもの』
‘Regular users of the Internet on mobiles will become increasingly dissatisfied with ‘having the meter running’ while they surf,’ said Ovum analyst John Delaney.
『携帯を使ってのインターネットアクセスする一般ユーザーはネットを使えば使うほど『利用中=課金中』という状況を嫌がる』とOvam社のアナリスト、ジョン・デラニーは語る」
Ovum社に「i-modeビジネススタイルはもう終わり」と分析されたのはひとつのポイントかも。
ちなみに「イギリスでは撤退したけれどアイルランドでは好調だ!」という方がいる方に。
それはアイルランド用のWAPサービス(ウェブのほう)って当時あまりそこまで充実していなかったからでは。WAPサービスが充実している国にはi-mode受けず、WAPサービスが充実していない国には受けるってことで、別にI-modeじゃなくてもほかのサービスで似たようなものを提供すれば受けたのでは・・・?とふとおもったり・・・。
http://www.telegeography.com/cu/article.php?article_id=18760&email=html
http://www.theregister.co.uk/2007/07/17/o2_imode/
http://www.forbes.com/markets/feeds/afx/2007/07/17/afx3921868.html